ライダーにとって、目は大事なセンサーです。目の能力はバイクライディングを左右します。このセンサーは、トレーニングする事で、鍛えられるのです。最近では、野球やバレー、サッカーなど多くのスポーツの現場で取り入れられています。
目の能力は大きく分けて、4つあります。バイクに4つの能力を複合的に使いライディングしています。これらの能力のアップは、ライテクを学んだり、体を鍛えるのと同じくらい大切です。
瞬間視
瞬時に、多くの情報を読み取る能力です。一瞬の判断を、要求されることの多いライダーには重要です。情報量が多いと言うことは、判断材料が多いと言うことです。緊急回避などの安全面やワインディングでの先読みに影響します。
周辺視野
進行方向を広く認識する能力です。教習所で言われる「一点を集中して見ずに、全体をぼんやり見なさい」ということです。鍛えることで、一定の方向を見つつ、視界の端の情報も認識できるようになります。
眼球運動
移動する複数のものに、すばやく視線を動かす能力です。メーターやミラー、前方とその周辺と、ライダーは意外と視線を動かしています。視線を動かすときにできる、わずかなタイムラグを少なくできます。安全面や判断力の助けになるでしょう。
動体視力
動くものを、正確に認識する能力です。バイクに乗っていると周りは、つねに動いて見えます。ライダーにとって、この能力はもっとも基本的なものといえるでしょう。